巣箱の外への憧れ。 ～ぼくとかえる日記 in 天龍村 その３～

さて，天龍村のブッポウソウのお話も，いよいよ最終回だ。

大したこと書いてないし，大した写真載せてないだろっ！というお叱りの声が聞こえきそうだけど，何しろ初めての事ばかりだったので，お許しいただきたい。

そもそも，天龍村までが遠いんだよなぁ・・・。

愛知県と長野県は接してるし，天龍は確かに愛知県よりなんだけど，いかんせん名古屋からだと日帰りはきつい。

 

でも，初めて見る天龍川はとっても綺麗だった♪

    

村の方が，これから暑い日が続くのに水かさが少ないようだ，と仰っていたけど，その後雨は降ってるんだろうか？

ダムで調整してるんだとは思うけど，不安だよなぁ・・・。

ただ，お蔭ですごく綺麗なきらきら光る河原を見ることができたんだけどな。

 

 

さて，川のそばにこんな看板が立てられていた。

    

おおっ！

そういえば，来る途中の橋にカメラおじさんたちが沢山いたけど，あそこにも巣箱があったのかな？

 

どこにあるのかなぁ・・・・・？

看板から離れるように歩き始める。

 

　！

見つけたっ！！

 

むやみに近づかないように，と書かれているので，最大限の望遠で，岸から覗く。

    

　　　　どうやら，天龍小学校の子が作った巣箱のようだ。

しゃがみこんでカメラを構えていると突如，後方から声が聞こえた。

 

お～い，そこには何もおらんよぉ～

 

え？

何か巣箱から突き出てるんだけど・・・じゃあ，あれは何だろう？

もう一度，カメラを確認すると，そこにはお馴染みさんの顔が写りこんでいた。

そう・・・残念なことに，巣箱はムクドリに占拠されていたんだ。

 

振り返って，ムクドリがいますよぉ～！と叫ぶ。

すると，あぁ～，そういやぁ～そうだったな～～と呑気な声。

 

その後，暫くお話をさせていただいて，橋の巣箱に入ったブッポウソウもいるけど，全部には入らなかったという事が分かった。

 

う～ん，天龍村の方々は，とってもフレンドリーで親切だなぁ～♪

田舎の方だと，よそ者っていうだけで嫌な顔をされることもあると思うんだ。

でも，ここの方々はとっても優しい。

 

 

再びやって来たのは，天龍村役場。

さっきお話したおじさんたちから，役場のテレビを勧められたので戻ってきたんだ。

    

　　　　　　　確かに役場の前には，こんな看板があった。

 

「かえる」が行った時には，もう雛は孵っていて，幼鳥と分かるような姿をしていたぞ。

    

　　　ちょっぴりハゲてるけど，大きな黄色いくちばしと眠そうな目が可愛いな♪

 

おしくらまんじゅう状態だけど，５番目の末っ子は無事なんだろうか・・・・・。

（天龍村のサイトで確認したところ，７月中に全ての雛が無事に巣立ったそうだ♪）

 

 

ごそごそ動く子もいれば，殆ど動かない子もいる。

 

あ・・・　

    

   　　　　　　　　　　　　　　　　　　大きなあくびっ！！

 

・・・・・・・・・・・・・・。

ぼ～っと見ていると，親鳥が帰ってきた！

　　 

   　　モニターを撮影してるので，スピードのある撮影が上手くできなかったぞ・・・。　

でも，親鳥が虫を咥えているのと，雛たちが大騒ぎし始めたのもなんとなく分かるかな？

 

激しい生存競争の様子が垣間見られたぞ。

　　 

　　　　　　　　　　　　　　頑張れ，どこかに埋もれてる末っ子！！

 

そう言えば，巣箱の隅っこにコオロギのような虫が転がっていたんだけど，誰も見向きもしないようだった。

やっぱり，親から直接じゃないと食べないんだろうなぁ～。

 

 

ほんの１０秒足らずの喧騒は終わり，再び巣箱には静けさが戻ってきたぞ。

    

　　　　　　　　　　穴をじっと見つめるのは，ハラがヘッテるからなのか？

 　　　　　　それとも，既に外の世界への憧れを抱いていたからなんだろうか？

 

 

天龍村の皆さんの努力によって，今年も無事にブッポウソウの雛たちが巣立った。

この村で産まれ育ったブッポウソウたち。

また，いつか，逢える日が来ることを願ってやまない「かえる」だった。

天龍のトルコ石。 ～ぼくとかえる日記 in 天龍村 その２～

上手く撮れないものだな・・・・・。

発色が悪すぎる。

「パッと見はカラスのよう」と言う人も居るくらいだから，カメラの腕前だけじゃないんだろうけど・・・。

　　　　　

地元の方から聞いた話では，森の方を飛んでいる時に撮ると綺麗な色に見えるんだって。

う～ん，つまりは腕前よりも，その日の「虫の分布」などの自然条件が強くかかわってるってことだな。

これは遠距離移動をして，時間に余裕のない「かえる」には難敵だぞ。　　　　　　　

　　　

　　　　　　　　　　　　　　　空をくるくると飛ぶので，色が出ないな・・・・・。

 

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　おや・・・予想以上のつぶらな瞳♪　　　　

 　

　　　　　

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　しかも，雲が出てちょっと陰ってきた。 

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これじゃ発色うんぬん以前の問題だな。 

 

仕方がないので，場所を変えることにしたぞ。

村内をうろうろと散策する。

（この間に村の方々から，色々とお話を聞かせて頂けたぞっ♪）

途中に綺麗なお花が咲いていたり，鳥のさえずりも聞こえてくる。

 

良い所だよなぁ～♪

 

・・・なんだろう？

道の脇の茂みがかさかさ・・・・

 

・・・・ぴっっぴっぴっっ・・・ほけっきゅ！

 

？？

 

・・・・ほ～ほけっ！ 

 

ウグイス？？

なんとも微妙な鳴き声だなぁ～。 

さえずり初心者なのかな？

 

そんな事を考えながら歩いていると・・・・・。

あ！ブッポウさん！

　　　　　

　　　　　　　　　　いつの間にか，村内をぐるっと回って反対側にいたらしい。

　

　　　　　　　　　　　　　　　　　ちょっと距離があるのがきついなぁ・・・・・。　　　　　

　　　　　　　　　　

　　　　　　　綺麗な色が出てるのに，焦りすぎてピントを巣箱に合わせている・・・。

 

　　　　　あ・・・トンボ？（ピント合ってないけど）

　　　　　

　　　　　　　　　　　　　この直後，このトンボらしき物体は捕獲されたぞ。 

 

やっぱり，最初の場所がベストなのかなぁ・・・・。

と言うことで，役場に戻って来たぞ。

 

ありゃりゃ・・・誰もいない。

既に役場の辺りには人気がなかった。

カメラ小僧，いや，おじさんたちは帰ってしまったようだ。

まぁ，いいさ。

お寺の方がいらっしゃったので，声をかけてから再びカメラを構える。

 

　　　　　

なんということでしょう！！

ブッポウソウが，突如，目の前数メートル，屋根すれすれを横切ったではありませんか！！

こんなに下の方まで降りてくるとは思ってもいなかったので，びっくりしちゃったぞ♪

勿論，「匠」ではないのでピントは合わせきれなかったけどな。

まぁ，所謂，証拠写真ってことだ。

 

さて，最後までブッポウソウの色合いが表現しきれなかったな・・・。

余りにもふがいないので，ピンボケだけど１枚Up！

もう少し綺麗に映し出せるとよかったんだけどな。

　　　　　

　　　　　　　ちょっとくすんでしまったけど，光が当たるとトルコ石のように輝くんだ。 

 

でも，脆いトルコ石と一緒で，ブッポウソウは絶滅危惧種なんだよなぁ・・・。

天龍のみなさんの努力によって，こんなふうに空を飛びまわる姿を見れるようになってるけど，まだまだ危険水域にあることには変わりない。

 

と言う訳で，次回は巣箱の話をする予定だぞっ♪

 

ブッポウソウとの出会い♪ ～ぼくとかえる日記 in 天龍村 その１～

まず始めに。

天龍村の役場の方々，役場隣のお寺の和尚様，また，村内で情報を教えて下さった皆様，本当にありがとうございました。

来年も，また，お目にかかれますことを心より願っております。

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 

 

おや，あんな所に巣箱がある。

  　　

あ・・・何か飛んできた・・・けど，カメラを構える間もなく，それはまた飛び去った。

 

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ここは長野県天龍村。

天然記念物であるブッポウソウが毎年営巣する場所として有名だ。

昔は自然の中で営巣していたそうだけど，今では絶滅危惧種になっている。

そこで立ち上がったのが天龍村の人たち。

毎年巣箱を作り，ブッポウソウの繁殖を手助けしているんだ。

 

で，みんなは，ブッポウソウってどんな鳥か知ってるかな？

え？「ぶっぽぉそ～」って鳴くのじゃないのか？って・・・。

そう思った人，ちょっと惜しいっ！

と言う訳で，今回はブッポウソウについてお話をしようと思うんだっ♪

ただ，あまりいい写真がなかったのでお恥ずかしい限りなんだけどな・・・ 

 

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

 

居なくなっちゃった・・・と思ったけど，意外とすぐ近くに居た。  

  

　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　巣箱のすぐ脇のポールにとまっていたぞ。 

　　　　　　　　 

 

カメラを構えて，そのまま待機。

周りの人たちはよく見かける三脚バズーカ砲だけど，小さな「かえる」には不釣り合い。

なので，いつものように機動性重視の三脚レスで待ち構える。 

 

あ！

  　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　予想より戻るのが早いっ！

周りのおじさんたちの中には，まだ大丈夫だろうと思い，巣箱から視線を外して談笑をしている人もいたくらいだ。

そして，巣箱に何かを運び込もうとしているのは分かるんだけど，ピントが合わず失敗・・・。

 

２回目。 

　　　　

　　　　　　　　　　　また何か咥えているけど，カナブンのような虫かな？ 

 

交互に餌取りしてるのかと思っていたけど，そうでもない様子。

餌を渡してポールに戻っても，相方が飛び立たないでぼ～っとしてたりすると，しびれを切らした？のか餌を渡したばかりの親鳥が，また，森の方へ消えてゆく。

 

そんなやり取りがしばらく続いた後・・・。

餌を探しに行ったと思われる親鳥が帰ってこない。

正確な時間は分からないけど，今までの間隔と比べると明らかに待ちが長い。

そして，なかなか帰ってこない相方を待ちきれなくなったんだろうか，もう一羽がポールから飛び立った。

 

大丈夫かなぁ～。

ひょっとして，天敵になる猛禽とかいるのかなぁ・・・・。

 

そんな心配をしていると，どちらなのかは分からないけど親鳥が戻ってくるのが見えた。

遠くから目視できたから，今度はピントをしっかり合わせれそうだ。

 

  

　　　　　　　　　今度は，翼を広げ，足を突き出している瞬間が撮れたぞっ♪　

　

でも，連写にしていないから，とまる瞬間は撮れないんだなぁ・・・。　　　　  

 　　 

　　　　　　　　　　　　　　　　　何を運び込んだんだろう？

 

あっ，飛び立った！

  　　

　　　　　　　やっぱり，給餌してから飛び立つまでの時間って短いな。

 

 

そうこうしている間に，行方不明だったもう一羽が戻ってきた。

・・・虫かなぁ？

　　　　

　　　

なかなか動かないなぁ・・・。

やっぱり，餌やりにも決まったペースがあるのかな？

 

・・・あ，飛んできた。

咥えているのは，さっきの虫？ 

　　　　

 

少し中を覗いて・・・それから頭を突っ込む。

　　　　

　　　　　　　　　　やっぱり，さっきの餌を食べ終わるのを待ってたのかな？

 

そして，さっと飛び立つ！

　　

　　　　　　　　足がよろけた様に見えるんだけど，蹴ってるんじゃないのかなぁ？

 

５羽くらいの雛がいるって聞いたんだけど，餌集めも大変だなぁ～。 

想像するだけで疲れちゃいそうだ・・・。

これじゃあ，本当に蹴りだすのに失敗してたのかもしれないな。

 

 

と言う訳で，今回はブッポウソウを紹介したぞっ♪

だけど，色が綺麗に発色してないって事に気が付いた。

もう少し綺麗な写真を探さないといけないなぁ・・・。

 

なので，次回もぼくとかえる日記　in　天龍村を予定してるので，お楽しみにっ♪